先日、認知症を支えるデザインのちから 〜明日からできる生活支援の工夫〜 の
3回目に参加してきました。
認知症だからといって何もわからないわけでもないし、
覚えていることもキチンとあるし、
職員と利用者の区別はわかっているし、
普段の言動は見ているので、
正しい認識とケアをしないといけません。
そのための学びが今回もありました。
ですが、過去3回とも「施設だから〜」というようなくくりでの話ではなく、
どんな職業でも言えるお話が多く、自分も見直そうと思わせてくれる内容でした。
理想を現実にするには、
*やってみる(試してみる)
*観る・見る・振り返り
*しっかり伝えること
*素直さと謙虚さ
これが大事。
経験豊富だと、素直になれず否定ばかりしすぎ。
素直に聴き入れるのは経験があると難しかったりもしますけどね。
私も気をつけようと思いました。
環境もお互いに過ごしやすい環境にし、
原則明るい雰囲気にして、
気遣いが伝わる取り組み
にする。
地域に出ることも大事。
中にばっかりいないて地域に出る。
スタッフのやる気があれば施設は変わる。
人づくりが大切だとありました。
施設内で「喜」と「楽」はやるが、
「怒」と「哀」はないと。
たしかにそういう所が多いのかも…と思いました。
今回のお話を聴くと、改善したいといって取り組んでいた施設は、
お茶を出したり、昼食の上げ下げ、掃除などは
利用者もやっているということ。
それは人手が足りないわけではなく、到着したらお茶が出てくる所なんて施設くらいだし、
置いておけば自分で入れることもできる。
昼食も食べたい分だけとり、片付けもわかりやすいように示しておけば置いてくれる。
「掃除したい」といえばしてもらったら、昔からやってることだからできる。
何もかも「私たち(職員)がしますから、大丈夫ですよ」というのはつまらない人もいるでしょう。
やってもらえば人生の先輩ですから慣れてる方も多いと思います。
その分、時間が空くなら他に回ることもできますし、利用者の方々もやりがいがあると思います。
これらを介護施設に限らず、内容を置き換えると「私もそうかな」と思えることもあるので
やっていこうかと思いました。
訪問美容で経験したことですが、
施設訪問すると大体が、勝手に外に出ないよう施錠されてます。
入居されてる方はそれをわかってます。
「散歩もさ、行けないしねぇ」
と少々不満もあったり。
そんな中、職員がいない時、
「私もさ、車に乗せてってよ」
と言われた時ありました。
本人はそんなことできないのはわかってます。
会話の中にポロっと本音を私に言ってくれたんだと思います。
施設では「自由がきかない」と諦めてるような方も多く、私が行った時くらい楽しい時間になったらなぁ
と思って訪問美容を始めた時から思い続けてます。
月に1回くらいなので行けば声をかけてくれる方も多いです。
冗談言ったり、愚痴聴いたり、今日の様子話したり。
そんな状況の中「乗せてよ」は、ちょっと響きました。
いつものように冗談っぽく、でも本当の事でもあり、
「ごめ〜ん、この荷物たちが乗ってるからさ〜、乗れるかなぁ」
と返すのが精一杯。
「アハハ、そうだよね。」
他の人と仲良く食事したり、カットの順番を待ってたり、楽しくはしてる様子は拝見してますけどね。
その後は何度か伺ってますが、いつもの明るくて冗談が通じるいつもの様子と変わってませんでした。
一先ず、一安心。
「職員と利用者の区別がついてる」というのを初めに書きましたが、
今回のセミナーで頂いた資料に書いてあった内容に、
「帰りたい」っていう認知症の方。
これをそのままの言葉通りにとらえる職員もいれば、
サインだと考える職員もいます。
ただね、わかってほしいのです。
きっと…
利用者さんは職員にだけ言うのが殆ど。
利用者さんにはなかなか言わない。
ちゃんとわかってます。
あなたが運転出来ることも、自動ドアはいつでも開くことも、
嘘をつかれてることも、職員しかここから出してくれないことも
だからね…
少しだけ考えて下さい
きっと…
職員さんの事を信用してるから
あなたに声をかけてるんだと…
そんな気持ちを裏切らないでほしい
そう思います。
原文のままです。
さっきの方も信用してくれてたんだなぁと思う反面、
あれで良かったのかなぁと思うのもあり、
いつもと変わらない様子に、だたのは安心したのはしたんですけどね。
またつい考えてしまいます。