去年公開された映画で『ケアニン〜あなたでよかった〜』が上映されました。
介護関係の方でしたら知ってる方も多いかと思います。
その映画が野田でも上映会があると聴いて見てきました。
映画は、アルツハイマー型認知症の方が小規模多機能の施設を利用して、
新人の介護福祉士が担当してる物語ですが、介護福祉士が日々の生活から成長し
認知症の方を看取るまでをする物語。
これだけだと、ただ単に新人が成長していくの映画ように見えてしまうかもしれませんが、
たしかに成長はしてます。
認知症になったからと言って人生は終わりではない、
その方の人生に寄り添い人と向き合うことを大事にしてる施設のお話でした。
この映画のモデルになった「あおいけあ」さんで展開してる施設が神奈川県藤沢市にあります。
上映が終わった後はモデルになったあおいけあの加藤忠相さんの講演もありました。
以前に何度か講演を聴いたことはありましたが、加藤さんのお話を地元で聴けるなんて思いもしなかったので
すぐ申し込みました。
野田といってもご近所のジャスコ!?!?
ちょー近い😳
介護というとマイナスイメージが多いですが、(美容師もそうみたい)
質が悪いとかいう人がいますが、質が高い人材とは??
と聴かれると誰も答えられないそうです。
たしかに、なんだろ??となります。
職歴が長ければいいわけでもなく、浅い人の方が信頼されてる時もあるでしょう。
私たち美容師の仕事も同じです。
みんながみんな店長やオーナーに切ってもらったスタイルが気にいるかと言ったら
そうでもなく。
お客様が指名したスタッフはスタイリストデビューしたばかりのスタッフだったりもしますし、
とっても気が合ってお客様の事を自然に聴き出せてスタイルに満足してもらえたらそれで十分だと思います。
話は戻しまして、
介護でリスクをないようにしたいのが介護の現場にいる人の考えでしょうが、
「何かあったらどうする??」といわれても何かあるのが当たり前なんです。
例えるなら、
車は早く遠くへ行けるので使う人は多いでしょうが、
「絶対安全じゃないから乗らない」と選択する人はほとんど聴かないと思います。
私の周りではまだ聴いた事がありません。
それと同じこと。
当たり前の生活を施設に行ったら決められた枠に当てはめての生活は、
元々行く気がない方にしてみたら余計に窮屈でしょう。
日常生活が困難な時に改善できるようにデイサービスに通っていると思いますが、
保育園のように預かってるだけが介護施設ではありません。
今回の映画、講演を聴いて改めて再確認ができました。
「介護の仕事は大変だ」
という人は多いでしょうが、なにをもって大変なのかと思う時があります。
介護の職に就いてもないのに。
家族の介護してる人や介護の仕事をしてる人はたくさん知ってます。
私が聴く人は大変というよりか、楽しそうにみえたり感謝してたり、
目の前にいる人をちゃんと見て今できる事をお互いに後悔がないように寄り添い支え合ってるように見えます。
だとすると、介護って??
と思う時があります。
できないところをお手伝いする感じのようにも見えるし、
逆に「介護」とつくと、できることを奪ってしまってるように感じる事がありました。
お世話をする時代から地域共生の時代になってます。
私自身も美容師である前に、生活してるいち人間であることを忘れずに日々を過ごしたいと思います。