先日、ALS(筋萎縮性側索硬化症)のお客様がいらっしゃいました。
ALSとは、
簡単に言うと筋肉が徐々に動かなくなる病気。
完治の治療法はまだ見つかってないと聞いています。
医学的な事は詳しくわかりませんが、
気になった方は調べてみてください。
他にもALSのお客様はご来店頂いてます。
カットとシャンプーの方もいれば、
カット、カラーをしてお帰りになる方もいます。
お客様それぞれの状態はと言うと、
自力で動く事はできず、介助が必要で
言葉を発する事ができない方や、
状態が軽い方でしたら、普段通り話して会話しながらご希望を伺う事もしますが、
進行してくると、直接お互い言葉だけで会話するのが難しくなってくる事もあるので
表情の違いやうなずきなどで「はい」「いいえ」を答えてもらう事もあります。
事前に希望するヘアスタイルを家族と探して写真を見せてもらったり、
パソコンの画面に映っている文字盤で伝えたい言葉を操作して
会話したりする方もいます。
で。
今回のお客様は、カット、カラーをされて
施術の一部分でも写真におさめさせてもらって
ブログで書かせてもらおうと今回承諾を頂きました。
写真はカラーの放置中。
状態は、全介助で呼吸で大事な器具を気にしながら、
シャンプーの際にはご家族、ヘルパーさんに移動をお願いして、
kikiさんは言われた事のお手伝いをし、
みんなでひと通りの事を終える事ができました。
言葉で言ってもなかなか伝わらない事例が当店では結構ありますが、
それを見てわかりやすい写真等を撮る時間もないので
なかなか紹介できずにいました。
多くの方は問題なく椅子に座り、
施術して、シャンプーして、移動して、
途中気になったら頭動かしてチェックできるでしょうが、
当たり前で普通の事で、それ以外はどうしてるのか
想像が難しいと思います。
他のALSのお客様でも、kikiさんだけでは全てはできないので
ご家族や、時にはヘルパーさんも同行して外出してる方もいるので
そこは今回の様にプロのヘルパーさんにお願いして移動してもらう事もあります。
ALSの限らず、どんなご病気や障害を持った方でも。
それが「みんなと一緒にどうやってできるか考えてみる」
の行動です。
今回、帰り際にヘルパーさんが
「こうやって外でできるの良いですね」
と。
家でもできる事はあるけれど、
外出する手段があるなら、
来れるうちは是非今まで通り外に出てカットして
スッキリしてもらいたい。
それが当店でなくても、行ける理美容室があるなら
是非とも。
みなさんの普通はみんな違う。
理美容室の当たり前に当てはめず、
「どうやったらできるか、一緒に考えましょう」
で、kikiは皆様をお待ちしてます😌
