何気ない家族の光景。
子供が朝起きて髪の毛を家族がとかしてあげる。
これは身だしなみのひとつでしているのだと思います。
それを自分で出来ないうちはまわりがしているだけ。
これを見たとき、以前ブログでも書きました髪の毛が塊になってしまってるお話。
これを書いた当時は病院に入ってる美容室で担当した時の話ですが、後頭部がほぼ全て塊で覆われていた方がいました。
ヘアスタイルの希望をお伺いすると決して無頓着な方ではありません。
「長いの好きだから長く出来たら残したいなぁ」。
でも、全くとかせません。この状態の始まりは1年位前から続いていたので頭皮や髪の毛の衛生面も良いわけではないと想像がつきます。
今までは希望のスタイルをなるべくできるようにご家族や施設の職員の方々とも話し合いながら仕上げていましたが、状況を説明し、その時はヘアスタイルの前にこの塊を解消する事を優先しました。
結果、スッキリした!と喜んでいただきましたが、この状態になるまで誰も見ていないわけはありません。
入院していてもご自宅で生活していても誰かしら身の回りの事を手伝っていた方はいるはずです。
私は美容師なので髪の毛、頭皮の事は気になります。
介護してる方、そのお仕事をされてる方、事情は充分お察しします。
ですが、後頭部に硬い物があるのは痛いです。
滑らかな物があたっているわけではなく、塊です。そうならない為のケアをしてほしい…というのがこちらの勝手な言い分ですが、たま〜にしか会わない私のような人の話はなかなか聴いてもらえません。
その時が良ければいいという仕事ではなく、次のカットまでストレスなくみんながいてくれることを考えていますが、やはり「介護してる人が優先」というのが多い様に思います。
それは行動として。
果たしてそれで誰が幸せなのか…。
何気ない光景からふとそんなことを思いました。